『中1の壁』の本当の原因は『日本語力の欠如』だった!

皆さんは、「中1の壁」という言葉をご存知でしょうか。

一般には、小学校から中学校に進学して学習環境に適応することが出来ない状態のことを指します。

また、この症状が悪化すると不登校にまで発展するケースがあります。

一般的には、原因の一例として、次のようなことが考えられています。

小学校では学級担任の先生が原則全ての教科を教えますが、中学校では教科別に教科担任の先生が教えます。そのため、生徒が個々の先生への対応ができないまま1学期が終わり、思うように成績が伸びなかったり、学校生活になじめないまま取り残されてしまいう、という考え方です。

確かに、それも原因の一つであろうかと考えますが、私が考える最大の原因は、『日本語力の欠如』です。

小学校の時に会話の組み立てが十分にできない生徒は、行動も緩慢で自己表現が苦手です。それと同時に、相手の言っていることのポイントを把握する力に乏しく、問題解決能力が低い傾向があります。

このような生徒は、小学校ではそこそこの成績が取れても、中学に入ったとたんに『壁』にブチ当たります。

それは、中学校の先生の話している日本語が理解できない、ということです。

中学1年生の担当は、前年度に中学3年生を教えている場合が多いのですが、そのような先生たちは中学1年生に対して小学生の先生のような話し方はしません。

この日本語のギャップについていけなくなるために、授業で話している日本語が理解できなくなってしまいます。

そして、『日本語能力の欠如』の最大の原因は、親子の会話の質にあります。

昨今では、母親も仕事をする家庭が増え、子供が家に帰ってきても親と会話する時間は減ってきています。母親の方としても、仕事から帰ってきたら家事が待っているので、子どもと話す内容は、会話ではなく報告になっています。会話はそれなりの時間を要しますが、単なる報告であれば短い時間で済むので、忙しい母親が安易な選択をする場合が多く見受けられます。

報告は、短い単語の組み合わせで済むので、日本語を組み立てる必要がありません。これでは、幼児レベルの会話能力でも事足りてしまいます。その結果として、会話と呼べるレベルのやり取りがないまま中学生になったとたんに、高い会話能力や理解力を要求されてついて行けなくなります。

私は、親子の会話の質を高めるために具体的なアドバイスをしていますが、これができるようになってくると、国語の他に、数学の文章題や英語読解などに成果が見られるようになってきます。実際には、授業は基本が日本語ですから、長い目で見れば、すべての科目に共通して言えることになります。

残念ながら、これらの日本語指導については、当塾オリジナルの指導法ですので公開はしていません。

ご興味のある方には、体験授業で、その一端をご紹介しています。

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