子どものヤル気を引き出す7か条

子どものヤル気を引き出すことは、実はとても難しいことです。

子どもといっても性格も様々で、育った家庭環境も違います。ですから、良いと言われるやり方で子どもに接しても、100%うまくいくとは限りませんが、当塾でも実勢している7カ条を紹介したいと思います。

 

そもそも、「ヤル気」って?

それは一般的に「学習意欲」と言い換えることができます。学びたい・知りたいと思う心のことです。これを引き出すには「動機づけ」というものが必要となります。この「動機づけ」には「外発的動機づけ」と「内発的動機づけ」の2種類が存在します。これをきちんと理解しておかないと、うまくヤル気を引き出せなかったり、ヤル気を持続させることが出来なかったりします。

「外発的動機づけ」とは、課題を達成したときに得られるご褒美や褒め言葉、あるいはそれをしなかったときに被る罰、といった、外部からの刺激によって発生するモチベーションのことです。この「外発的動機づけ」は、一時的に効果は上がっても、刺激がなくなったり刺激に慣れてしまうと、急速に効果を失います。「外発的動機づけ」だけでは、なかなか「ヤル気」というのは持続しないのです。

一方、「内発的動機づけ」とは、勉強をすることそのものに存在する「面白い」とか「楽しい」といった感情から発生するモチベーションのことです。たとえば、歴史上の出来事を学んでワクワクした、とか、算数の問題を解き切ることができて達成感を味わった、といったものです。こうしたものがモチベーションとなってヤル気が醸成されると、そのヤル気は一生続くと言っていいほど息の長いものになると考えられています。

確かに、教育の理想は、勉強をすることそのものに存在する「内発的動機づけ」で自発性を高めることなのですが、実際には、勉強の楽しさを味わえる生徒は多くはありません。

そのため、私たちの学習塾では、『夢や目標』といった、中・長期的計画を「内発的動機づけ」とすることで、モチベーションの継続性を持たせるようにしています。

また、「内発的動機づけ」で大切なことは、「自己肯定感」です。子どもに「自己肯定感」を持たせてあげることが出来れば、あとは勝手にヤル気になって、自発的に勉強してくれます。そこで、子どもに「自己肯定感」を持たせ、ヤル気を育むための具体的な方法を、7つの項目に分けてお話ししていきたいと思います。

 

1.小学生に効果バツグン! オウム返しの術

お子さんが小学校の漢字テストで100点を取ってきたとします。

このとき皆さんは何と声をかけますか?

「小学校の漢字テストで100点取るなんて当たり前」という消極的な態度をとっていませんか?

子どもは親に褒められた時に自己肯定感を強く感じます。逆に、親から消極的な態度をとられると、自信を失って、ヤル気を削がれてしまいます。子どもが何かを達成したときには、それが大人から見てどんなにつまらないことであっても、成果を認めてあげてください。

そこで、オウム返しの術の出番です。

相手の言ったことを繰り返すだけで構いません。

「100点だったんだ」「逆上がりができたんだ」「お部屋を掃除したのね」

これだけでいいのです。

 

2.ひとことだけ褒め言葉をオマケする

オウム返しの術に慣れてきたら、今度は後ろにひとことだけ褒め言葉をオマケしてみてください。

一言だけでいいのです。

「すごいね」「えらいね」「がんばったね」「やったね」「すばらしい!」

何でもいいですから、オウム返しの術のあとに何かオマケしてみてください。

「100点だったんだ。すごいね!」「お部屋を掃除したのね。えらいなぁ」

それだけで、子どものヤル気は一気に上がります。

子どもは親に褒められ、認められることが一番うれしいのです。勉強をした時に親から努力を認められれば、それが継続的な喜びとなって「内発的動機づけ」にもつながっていきます。それが何事にも意欲的に取り組める子をつくるのです。

 

3.「私」を主語にして、プラスの気持ちを伝えてみる

ヤル気を引き出すキーワードはポジティブシンキング

中級者編です。

子どもへの接し方は、「私」、つまりお父さん・お母さんを主語にして、プラスの気持ちを言ってみてください。

「100点だったんだ。すごいじゃない!ママ嬉しいな」こんな感じです。

子どものみならず、人には「承認欲求」というものがあります。「誰かに自分を見て欲しい」「誰かに認められたい」誰もがそう思っています。そして、認められればヤル気が湧いてきます。

この「認めているよ」というメッセージをきちんと相手に伝えることこそ、ヤル気を育むのにはとても大切な要素なのです。

「私はあなたのことをちゃんと見ているよ」ということを示すために、是非、「私」を主語にした言葉を口にしてみてください。

 

4.口を出さずに見守る

相手を認める究極の態度は、「何も言わずに任せる」ということです。

子どもがだらだら過ごしていると、つい「早く勉強始めなさい」と言ってしまいます。親としては、子どもの行動を促すために必要な言葉だと考えますが、これを言われるとほぼ100%の子どもがヤル気を一気に失います。

ご自分も、子どもの頃、そうではなかったですか?

絶対に言ってはいけない言葉のひとつなのです。

確かに、親としては、一向に勉強を始めようとしない子どもに、何か言ってやりたいものです。

そんなときは、こんな言葉がお勧めです。

「勉強をいつ始めるかは、あなたに任せているからね。」

相手を信用して任せる、とても勇気のいる姿勢ですが、是非一度、だまされたと思って使ってみてください。

ただし、当塾では、このことを効果的にするため、ある約束を、親・子・塾長の三者でします。反抗期真っ盛りの中学2年生に行うのですが、成功率は90%ぐらいかと思います。すべてのご家庭で成功するとは言い切れませんが、当塾の進学実績が。これを裏付けています。

当塾は、ただ、勉強を教えるだけの学習塾ではありません。ご家庭と有意義な連携を取り、親子間のストレスを軽減して、子どもが学習に集中できる状況を作り出し、その能力を引き出すことを最大の理念としています。

 

5.子どもが失敗したときこそポジティブな言葉をかける

子どもが失敗したときに、「だからいったでしょう」とか「グズなんだから」といったネガティブな声かけをしてしまうという方は本当に多いです。それは、大人からすれば考えられないような失敗を子どもがするために、ついイライラしてしまうからです。でも、自分が子どもだった頃のことをよく思い出してください。似たような失敗をしていたりするものです。

「失敗は成功の母」という言葉がありますし、「失敗しない子は成長もしない」とも言われます。

失敗したときが大きく成長するチャンスです。

「今回失敗した原因は何だと思う?」と優しく問いかけ、次につなげる行動を促しましょう。逆に、失敗したときに怒ったりすると、子どもは失敗を恐れ、積極的に物事に取り組まなくなってしまいます。成長しなくなってしまうのです。

 

6.魔法の言葉

今でこそ、私は生徒に教える立場ですが、小学校3年生の頃には、漢字のテストで10点中3点しか取れなかったこともあります。

ところが、あるとき、小学校6年生の時の担任の先生がこんな魔法の言葉を使いました。

「あなたは、大人の考えができる子ね。いつも考え方がシッカリしていて関心するわ。」

当時の自分としては、何を言われているのか分かりませんでしたが、根拠のない自信が湧いてきたのを覚えています。

未だに、我が家では、「その、根拠のない自信はどこから来るの?」と娘たちからも言われています。

しかし、私は小学生の時から、ずっと、その自信を持ち続けてきました。

そのため、私は先生の魔法にかけられて以降、勉強を苦に思ったことはありませんでした。スゴイ魔法です。

これは、お父さんやお母さんでもできるのです。是非、魔法の言葉をかけてあげてください。

「あなたは計算が得意だよね」「あなたは本を読むのが上手ね」「あなたは絵をかくのが上手いわね」

こうした声かけをすることで、子どもに魔法がかかり、一層努力するようになります。そして、それが学習意欲に良い影響を及ぼすようになっていくのです。

 

7.聞き上手になる

子どもというのは、おしゃべりが好きです。

思春期を迎えた子どもは急にしゃべらなくなりますが、小学校のうちは、基本的にしゃべりたがりです。それをうまく引きだしてあげると、子どもの学習意欲を高めることができます。

たとえば、「今日、塾どうだったの?」という漠然とした聞き方ではなくて、「今日、塾で何を習ってきたの?」と具体的に聞いてください。

子どもに、習ってきたことを説明させると、その日の学習内容がより定着します。これが、『学習の振り返り』ということです。そして、親が生徒役に徹することで子どもは優越感を得られ、「もっと勉強しよう、もっと教えてあげようと思うようになるのです。

 

毎日少しずつで良いですから、お子さんとのかかわり方を変えていってみてください。親子のコミュニケーションが良好であれば、子どもは自動的にヤル気になるものです。