生きる力の源について考える

私は子どもたちに勉強を教えながら、自分の人生について考えさせる時間を与えています。

この先、どんなことをしたいのか?

どんな大人になりたいのか?

でも、彼らには判断材料が少ない、もしくは、全く持っていない。

それは、周りの大人たちが『生きる姿』を見せていないから。

親は、汗を流して働いている姿や人生に苦しんでいる姿を子どもたちに見せない。

周囲との人間関係が気薄で、近所の大人の『生きる姿』を知ることもできない。

そんな状況で、自分の将来を考えろという方が難しい。

私は、次の4つのキーワードに触れ、自分の人生を考えるきっかけにしてもらいたいと思っています。

 

1つ目のキーワードは『人と人との結びつき=絆』です。

人間にとって、家族や友人との生きがいの最も重要な核になります。

 

2つ目のキーワードは、『人生の目的』です。

人生における節々での目的は、その人の役割によって変化します。つまり、周囲の人に対して、自分が何をしてあげられるかということです。

教師であれば『学ぶことの意義を教えること』でしょうし、看護師であれば『病人を癒やすこと』でしょう。

ポイントは、自らの得意分野で周囲の人の役に立つということです。もちろん、 私たちの多くは 仕事を通じてそれを実践します。仕事を通じて社会に貢献し、『自分は必要とされている人間だ。』と感じるのです。

 

3つ目のキーワードは、『自我を超えた存在』を知ることです。

何かに熱中したり、集中していると、日々の喧噪から離れて、自我という感覚が消え去り、より高次の存在と一体化する感覚になります。瞑想をしている時や大きな自然に触れた時などに感じる心持ちです。

何か大きな力に見守られていると感じることで、人間は『宇宙に生かされている』ことを知るのでしょう。せっかく、神様からいただいた命ですから、日々、生かされていることに感謝して生きていくのです。

 

4つ目のキーワード、『自分が人生の創造者である』ということです。

自分の人生の物語は、自分で紡ぎ語るといことです。

自分の人生の出来事から自分自身の物語を確認することで、様々な物事が明確になります。

そのため、『今の自分』に至るまでの過程が理解しやすくなるのです。また、その物語を紡いでいるのが自分自身であることや、物語に変更を加えられること気づくのです。

人生は、単なる出来事の連続ではありません。時には、自分自身の過去の出来事の意味を解釈し直すことで、物語の続きを有意義なものとして紡ぎ出すことができるのです。

ただ人生を、じっくりと振り返るのです。経験の捉え方や、失ったもの、得たものによって、いかに自分が形成されてきたかを考えるのです。

物語には、何年もの日々と辛い過程が必要かもしれません。誰もが辛さを経験し 苦しんでいるのです。しかし、痛みを伴う記憶を受け入れることで、新たな考え方や知恵を得ることができ、自分を支えてくれる良い部分を見いだすことができるのだと思います。

3番目と4番目の話は、子どもたちには少し難しい話ですが、保護者の方々とお話しする際には、時折することがあります。何年かの後に、子どもたちが成長したとき、このような話をして子どもたちの人生を支えてあげてほしいからです。